上達のヒント
アプローチの距離感の作り方|振り幅を基準に整える
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アプローチは1打あたりの距離こそ短いものの、1ラウンドの中で使う回数が多く、打数への影響が大きい場面です。ここでは、距離感を「その場の感覚」ではなく「自分の基準」で作っていくための考え方を整理します。
寄らない原因の多くは、打ち方が毎回違うこと
同じ30ヤードでも、あるときは大きく振ってゆるめ、あるときは小さく強く打つ。打ち方が毎回違うと、結果が良くても悪くても、その経験を次に活かせません。距離感が「たまたま」の集まりになってしまうためです。
先に打ち方の形を決めて、同じ形で打ち続けると、結果のばらつきがそのまま情報になります。届かなかったのは打ち方の乱れではなく距離の見積もりが原因だった、というように切り分けられるようになるためです。距離感づくりは、この切り分けができる状態を作るところから始まります。
強さではなく、振り幅で距離を変える
距離の調整を手の強さで行うと、その日の調子や緊張の影響を受けやすくなります。振り幅、つまりクラブをどこまで上げてどこまで振り抜くかで距離を変えるほうが、同じ距離を繰り返しやすくなります。
振り幅は、時計の文字盤に例えると整理しやすくなります。腕が8時から4時まで動く小さな振り幅、9時から3時まで動く中くらいの振り幅、というように、自分の中でいくつかの段階を決めます。段階の数は多くなくて構いません。まずは2つか3つで足ります。
振り幅ごとの距離を、自分の数字として記録する
決めた振り幅で実際に何ヤード飛ぶかは、人によって違います。練習場の距離表示を使って、それぞれの振り幅で10球ずつ打ち、飛んだ距離を書き留めてください。ばらつきが出るのが普通なので、いちばん多く落ちたあたりを自分の数字とします。
このとき、ボールが空中を飛ぶ距離と、落ちてから転がる距離を分けて見ておくと、コースでの使い勝手が変わります。グリーンの手前に落として転がすのか、旗のそばまで運んで止めたいのかで、必要な打ち方が違ってくるためです。
転がせる場面では、転がす選択を持つ
グリーン周りで毎回ボールを上げようとすると、地面とボールの間へクラブを正確に入れる精度が求められ、難度が上がります。手前に障害物がなく、転がしていける場面では、転がす打ち方のほうが結果のばらつきは小さくなります。
上げるか転がすかは、技術の問題であると同時に、状況の読み方の問題でもあります。どちらを選ぶかの基準は自分だけでは作りにくい部分なので、コーチと一緒に場面ごとの選び方を確かめると、迷いが減っていきます。
クラブは、まず1本で基準を作る
最初から複数のクラブを使い分けようとすると、覚える組み合わせが増えて、どれも中途半端になりがちです。まずは1本に決めて、その1本で振り幅ごとの距離を作ってください。
1本の基準ができると、別のクラブに持ち替えたときの距離の変わり方も把握しやすくなります。同じ振り幅でもクラブが変われば飛ぶ距離と転がる割合が変わるため、基準になる1本があってはじめて、その差を比べられるようになります。使い分けを広げるのはその後にするほうが、積み上げが崩れません。
基準づくりは、外から見てもらうと早い
振り幅は、自分の感覚と実際の動きがずれやすい部分です。8時までのつもりが9時まで上がっている、ということは珍しくありません。ここが揃っていないと、記録した数字の意味が薄れてしまいます。
ゴルフポートでは、コーチのプロフィールで得意分野や指導方針を確かめて、自分の課題に合う一人を選んで予約できます。決めた振り幅どおりに動けているかを見てもらい、カルテに残った内容を次の練習で確かめる、という進め方ができます。
よくある質問
Q. アプローチの練習は自宅でもできますか?
決めた振り幅どおりに体が動いているかを鏡や動画で確かめる練習は、自宅でもできます。実際に飛ぶ距離は練習場でしか確かめられないため、自宅では形、練習場では距離、と分けて考えると続けやすくなります。
Q. アプローチとパターは、どちらを優先すべきですか?
ラウンドの記録で、どちらに打数を使っているかを見て決めるのが近道です。グリーンのそばから乗せるまでに打数がかかっているならアプローチ、乗ってから3打以上かかるホールが多いならパターが先になります。
Q. ウェッジは何本もそろえる必要がありますか?
基準づくりの段階では1本で足ります。振り幅ごとの距離が身についてから、届かない距離を埋める形で本数を検討するほうが、それぞれのクラブを選ぶ理由がはっきりします。
