上達のヒント

ドライバーが飛ばない原因|どこを見直すかの切り分け

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同じくらいの体格の人より前に進まない、力を入れたのに手応えがない。そうしたときにやみくもに強く振っても、たいてい状況は変わりません。原因になりうる箇所はいくつかに分かれるため、まずどこの話なのかを切り分けるところから始めます。

「力が足りない」で片付けない

強く振ろうとしたときに前に進まなくなる、という経験は多くの方がお持ちです。これは力の量そのものではなく、力を入れた結果として動きが変わってしまうことが関係しています。

腕に力が入ると、体の回転より先に手が動きます。すると、クラブが下りてくる道筋が変わり、ボールに伝わるはずのものが逃げます。力を強めたのに手応えが薄いときは、量ではなく伝わり方の問題として見たほうが、原因に近づきます。

見直すべき箇所は、大きく3つに分けて考えると整理しやすくなります。当たる位置、クラブが入ってくる向き、そして振る速さです。

切り分け1: フェースのどこに当たっているか

同じ振り方でも、当たる位置が中心からずれると、ボールに伝わるものは目に見えて減ります。とくに先端寄りや根元寄りに外れているときは、振る速さを上げても差が出にくくなります。

当たっている位置は、感覚では正確に分かりません。市販の貼るタイプの計測シールを使うか、練習場によっては打った跡が残るクラブもあります。まず現物で確かめてください。位置が毎回ばらついている場合と、いつも同じ方向にずれている場合とでは、見直す内容が変わります。

確かめる際は、10球ほど続けて打った跡をまとめて見てください。1球だけでは、たまたまなのか傾向なのかが判断できません。跡が一箇所に集まっていれば、そこが現在の自分の当たる位置です。散らばっているなら、位置を直す前に動きの安定を先に扱うことになります。

  • 毎回ばらつく → 構えたときの距離感や、振っている最中の姿勢の変化を見る
  • いつも先端寄り → ボールとの距離、または振り出しでの体の伸び上がり
  • いつも根元寄り → 手元の通り道が体に近すぎないか

切り分け2: クラブが入ってくる向き

ドライバーは、地面に置いたボールを上から潰す打ち方とは前提が違います。ティーアップしたボールに対して、クラブがどの向きから入ってくるかで、打ち出される高さと回転の量が変わります。

上から鋭く入りすぎると、打ち出しが低くなる一方で回転が増えやすく、その組み合わせでは前に進みにくくなります。ドライバーでは、やや下から当てにいくほうが、打ち出しが高く回転が抑えられた形になりやすいとされています。ただし救い上げようとする意識が強すぎると、手首が早くほどけて当たりが薄くなったり、ロフトが増えて回転がかえって増えることがあります。

打ち出しの高さと回転の量は、弾道計測器のある練習施設であれば数値で確認できます。感覚だけで判断せず、一度は測ってみると、思い込みとの差が見えてきます。

切り分け3: 振る速さと、その使いどころ

振る速さは、たしかにボールの進む量に関わります。ただし、速さを上げる取り組みは、上の2つが整っていない段階で行っても効果が見えにくくなります。当たる位置がばらついたままだと、速く振るほど結果の差が出やすくなることがあるためです。

順番としては、当たる位置を安定させ、入ってくる向きを整えたうえで、最後に速さを扱うほうが、一つずつ確かめながら進めやすくなります。速さそのものを鍛える取り組みは体への負荷もあるため、現在の体の状態を踏まえて決める必要があります。

なお、速く振ろうとする意識が、かえって速さを損なうこともあります。腕に力を入れて振り下ろすと体の回転が止まり、クラブの先端が加速する余地が無くなるためです。ここで言う速さはクラブの先端が動く速さであって、腕を速く動かすこととは別物です。自分ではどちらをしているのか判断しづらいので、この項目は外から見てもらう対象として扱ってください。

道具の見直しは、動きを確かめてから

シャフトの硬さやクラブの重さが体に合っていないと、動きの側で無理をして帳尻を合わせることになります。合っていない道具を使い続けると、その道具に合わせた動きが身についてしまうこともあります。

ただし、買い替えを先に考えるのは順番として損になりやすい部分です。いまの動きが分からないまま選ぶと、何を基準に合わせたのかが後から検証できません。まず自分の動きを把握し、そのうえで合わせるほうが、選ぶ基準がはっきりします。

また、店頭で試打して感触がよかったものが、そのまま普段の状態に合うとは限りません。試打の場では短時間で数球を打つだけで、疲れてきたときや、うまくいかない日の動きまでは再現されないためです。合わせるのであれば、自分の動きの傾向を把握したうえで、その傾向に合うものを選ぶ順番になります。

一人で切り分けにくい部分をどうするか

ここまでの3つのうち、当たる位置は自分でも確かめられます。一方で、クラブが入ってくる向きと、体のどの動きがそれを生んでいるかは、自分の視点からは見えません。動画に撮っても、どこを見るべきかが分からなければ判断がつかない部分です。

ゴルフポートでは、得意分野に「飛距離アップ」を挙げているコーチを絞り込んで探せます。実際の動きを見てもらったうえで、どこから手をつけるかを相談してみてください。見直す順番が定まると、その後の練習で確かめることもはっきりします。

よくある質問

Q. 体格や力が無いと、ドライバーは前に進みませんか?

体格は要素のひとつですが、それだけで決まるものではありません。当たる位置とクラブが入ってくる向きが整っているかどうかで、同じ体格でも結果は変わります。まず現在どこに当たっているかを確かめるところから始めてください。

Q. 練習場のマットでも、原因の切り分けはできますか?

当たる位置の確認は練習場でもできます。打ち出しの高さや回転の量については、弾道計測器のある施設であれば数値で確認できます。設備の有無で分かる範囲が変わるため、コーチに相談する際は普段使っている練習場を伝えておくと話が早くなります。

Q. クラブを買い替えたほうが早いですか?

現在の動きを把握する前に買い替えると、何に合わせて選んだのかが後から検証できなくなります。まず自分の動きを確かめ、そのうえで道具を合わせる順番のほうが、選ぶ基準がはっきりします。

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